2017年03月24日 ディスカッション

第5回 東北復興支援イベント

3.11からもう6年。今年も被災地の今を知り、明日にどうつなげるかを考えました。

2015年度防災イベント

第5回目を迎えた東北復興支援イベントは、三島商工会議所の会議室で開催されました。今回は石巻市在住の萬代好伸(ばんだい・よしのぶ)さんを語り部さんとしてお招きし「あの日」のことを生の声で聞くことができました。

イベントの第1部は「復興支援ツアー2016」参加者によるレポート。今回は数家族によるグループツアーとして全員で行動を共にした(子供たちもたくさん参加してくれました!)のですが、それぞれが独自のテーマで「被災地のいま」を伝えてくれました。

そして第2部は石巻市から出張語り部として足を運んでくださった萬代好伸(ばんだい・よしのぶ)さんのお話。お持ちいただいたDVDを全員で見てからお話を聞きました。

激しい揺れ、そのあとに襲ってきた津波の映像は、6年経った今見ても衝撃的なものでした。わたしたちでさえ言葉を失ってしまう映像を「現実」として目の当たりにし、ご自身が被災者でありながら復興の使命に燃えて立ち上がった萬代さんのお話は、言葉のひとつひとつがとても重く、胸に響くものでした。

第3部のワークショップでは、石巻市雄勝(おがつ)町の名産品「雄勝硯(すずり)」の原料となる「雄勝石」の端材を活用した「雄勝石モノづくりキット」を使って、全員で花器づくりを体験しました。

薄く割れる性質のある雄勝石を接着剤を使って丁寧に積み上げていくうち、全員が夢中になっていました。残念ながら時間が足りなくなったため全員が製作途中のものを持ち帰り、続きはそれぞれの家で。みんなキレイに完成させて、家で使っています!

被災地へ行く。被災地の方のお話を聞く。被災地のものを体験する。わたしたちJP21はこの貴重な機会を今後も作り続けていきます。

萬代好伸(ばんだい・よしのぶ)さん

萬代好伸(ばんだい・よしのぶ)さん

会社員。重機操作免許を駆使し、被災当初からガレキ撤去作業に奔走。「バンちゃん」といえばすぐわかる石巻の有名人。震災後は「多くの人達に助けてもらったお礼だ」として2011年の台風被災地や、ハリケーン被害を受けたニューヨーク、最近では大地震に襲われた熊本や台風10号によって被災した岩手へ行くなど、精力的にボランティア活動を行っている。昭和38年12月生まれ、石巻市在住。

公益社団法人 みらいサポート石巻