2017年度・防災イベント
焼津市にある防災学習室「しえ~る」を訪問して、防災について体験しながら学んできました。
今年度の防災イベントは、社員みんなで焼津市消防防災センターにある防災学習室「しえ~る」を訪問。わたしたちが住む静岡県の地震津波被害想定などについて講義を受けたり、東日本大震災の揺れや異常気象による風水害を体験することで防災について学びました。
講義では地震のメカニズム、静岡県で想定されている被害、非常持ち出し品と備蓄品などについて学びました。その後は最新の地震体験装置で東日本大震災の地震を再現した揺れを体験。立っていられないどころか、何かにつかまっていないと部屋の端から端まで引きずりまわされるような揺れにははっきりと「恐怖」を感じました。
風水害体験や消火器の使い方を実践した後は「濃煙迷路体験室」へ。火災による煙でまったく前が見えない中、建物の中から外へ出ることができるかを体験してみました。通常なら1分足らずで脱出できる短いルートで、しかも本物の煙ではないのに、焦ってしまって全く思うように出られません。これが実際の煙だったらどんなに怖いか…
本物の消防車両や「高機能消防指令センター」を見学した後はワークショップ。内容は「避難所の運営シミュレーション」です。学校の体育館が避難所になることを想定して、運営に関するあらゆることを考えていきます。
体育館は学校のどこにあって、救援物資を載せたクルマはどこから入ってこられるのか。水道や仮設トイレとの位置関係は?さらに避難スペースとなる体育館内では通路をどう取るか、避難している家族をどのスペースにどう配置するか、家族構成(ペットを含む)や年齢、健康状態や障害、国籍なども考慮しなければなりません。
そこには目からうろこのアイデアもあれば、思いも寄らなかった盲点も。ひとつのフロアに大勢の他人が暮らすことの難しさを思い知らされました。
防災用品の備えや心構えはあるつもりでも、実際に体験したりシミュレーションできる機会はなかなかありません。今回の訪問によって自分の身は自分で守ること、地域の方と協力していくことの大切さを実感しました。防災学習室「しえ~る」のみなさん、ありがとうございました!
防災学習室「しえ~る」
東日本大震災や熊本地震、駿河湾沖地震(2009年8月)の揺れなどを体験できる最新の地震体験装置や異常気象による風水害体験コーナーなど、体感しながら学べる施設。「防災を理解できる!備えができる!」という願いを込めて、「~をすることができる」という意味の焼津弁『しえ~る』が愛称になりました。
- 場所
- 焼津市消防防災センター1階(〒425-0041 静岡県焼津市石津728-2)
- 開館時間
- 9:00~17:00
- 休館日
- 年末年始(それ以外の祝祭日、休日は開館しています。)
- 入場料金
- 無料